水曜日, 1月 11, 2023

ベイタウンは都市住民としてのスマートさが求められる町

ベイタウンは日本では珍しい沿道型住宅の町である。建物の外の公共スペースが道路と公園しかない。そのため、他の町に比べて道路が賑わうが、裏返せば狭い場所に人が密集しやすいともいえる。周りに人がいなければ迷惑にならないようなことでも、周りに大勢の人がいれば、迷惑を被る人も大勢いる。人が密集する場所で相手を思いやりトラブルなくに過ごすためには都市住民としてのスマートさが必要である。下町は昔から人口密集地なのでその手の知見が蓄積しているが、幸か不幸か日本にはそのような人口の密集する住宅地が少ないので、住民の大半はそのような知見を持ち合わせていない。ベイタウンとて最初から住んでいる住民であっても28年しか住んでいない。

するとどうなるかというと、人口の閑散とした地域のやり方を人口密集地に持ち込んで周りの迷惑を顧みずに傍若無人に振る舞う連中が続出する。さすがにしばらく住んでいれば何をすれば迷惑になるのか気づくはずなのだが、一向に気づかない人もいて、おそらく育ちが悪いのだろう。

最近はベイタウンに人気があるのか不動産価格が比較的高めで、ある種のブランドになっているようである。すると、その手のブランドを好むような連中が移り住んでくることになる。育ちが悪いのに金を持っていると自分は偉いのだと勘違いして周囲に対して横暴に振る舞うようになる。周りから注意されても聞く耳を持たない。そのような連中に嫌気がさした人は一人また一人と黙って去っていく。

町づくりは建物や公共インフラだけでできるものではなく、住民との共同作業である。人口の密集する町では特に住民の民度が町の魅力に大きく影響する。