最近、成田空港行きリムジンバスを運行している千葉シティバスの新車が目につく。京成の高速バスの標準塗色ではなく、京成の夜行バスの新車にあるような派手な塗色なので余計に目立つ。少し調べてみたら2006年8月には既に走っていたようだが、なにぶん元が古かっただけに新車というのは印象に残る。
千葉と成田空港とを結ぶリムジンバスは、従来は京成バスと成田空港交通とが半分づつ担当しており、成田空港交通の車両は京成のお古である。数年前にちばシティバスが1日1往復だけ担当するようになったが、これは成田空港交通のバスよりもさらに古いお下がりで、この便に当たると損をした気分だった。それがいきなり新車になったので、あまり損をした気分にはならない。
ちなみにこの路線は三社とも三菱車のトイレつきに統一されている。所要時間が1時間程度の路線だし、渋滞による影響も受けないし、トイレは手入れが面倒で、特にちばシティバスみたいな零細企業には負担が大きいので、それだけ見ればトイレは不要なような気もするのだが、空港で大きな荷物を持っているとなかなかトイレに行くチャンスがないので、バスにトイレがついていると意外と重宝する。空港に到着したら、バゲッジクレームで荷物をピックアップする前にトイレに寄っておいた方がよい。羽田線のバスにトイレがついていないのは、国内線なら荷物がさほど多くないからだろう。
スケジュールを調べてみたら、1台で千葉中央駅と成田空港との間を1日に4往復する運用のようである。成田空港を夜遅くに出発する便があるが、それに対応する下り便が時刻表では見あたらないので、おそらく回送しているのだろう。どうせ夜遅い時間に成田空港行きを設定しても乗客がいないので、たしかにそれなら幕張を経由せずに千葉から直接回送する方が効率的である。ちなみに成田空港交通は3台のバスが1日に3往復する運用で、うち成田発の2便は回送扱いのようである。
いつの間にか京成が担当していた便の約半数がちばシティバスに移管されており、ちばシティバスにもう1台新車が入ったら京成の便がすべてちばシティバスに置き換えられるのではないだろうか。
現在京成が担当している便の運用は、千葉と成田空港との単純往復ではなさそうな感じである。成田発着の京成のリムジンバスはすべて千葉営業所で担当しており、他の路線の運用と一体になっているのではないだろうか。幸い、千葉と成田との間のバスは渋滞による影響をほとんど受けないので、千葉営業所から成田への出入庫運用を組みやすい。そもそも成田空港発着のリムジンバスだったら最初から成田空港交通が担当すればよさそうな気がするし、車両や乗務員が足りなければ京成バスから成田空港交通に移管すれば良さそうな気がするのだが、そうしないところをみると、ある程度は京成で持った方が運用が効率的なのかもしれない。
水曜日, 1月 03, 2007
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