木曜日, 12月 27, 2012

開店間もない東京チカラめしで食べてみた

2012年12月22日にメッセアミューズモールの神戸らんぷ亭跡地に開店した東京チカラめしに行く機会があったので、食べてみた。

開店間もないのでオペレーションにはあまり期待しなかった。店は神戸らんぷ亭時代とはうって変わって混雑しており、その割に店員が多いわけでもなかったので、忙しそうだった。しかしだからといって手際が悪かったということもなく、空席ができ次第客を案内していたし、それなりに迅速に食器を片付けていた。おそらく客席側で給仕をしていたのは経験豊富な開店対応スタッフなのではないかと推測する。

食券を渡してから配膳されるまで少し時間がかかったが、煮込み料理である牛丼と異なり肉を焼くので、その分時間がかかるのはそんなにおかしなことではない。焼き牛丼や定食以外にカレーも提供されているので、急ぐときにはカレーにした方が有利かもしれない。

焼き牛丼なるものを初めて食べてみたが、焼肉丼のチェーンというのは今までありそうで無かったし、この手の店の利用客にとっては焼肉というのは魅力的な商品だろう。焼き牛丼というネーミングも、今まで牛丼店を利用していた客層にアピールするために敢えてそういう名称にしているのではないだろうか。

やはり牛肉は煮込むよりも焼く方がおいしいと感じる。肉は脂が多いが、バラ肉だろうか。焼いてからタレをかけているし、焼く前にタレに漬け込むこともできるだろうから、タレでごまかしの効く調理法かもしれない。それでも、タレと脂がご飯に染み込んでいて、ご飯に合う。タレは普通の焼肉のタレよりもやや酸味が強い感じ。脂っこいので敢えてそうしているのかもしれない。

焼き牛丼には味噌汁がついている。合わせ味噌に揚げとわかめの入ったものだが、脂っこい料理に合わせるならしじみの赤だしとかの方が合うかもしれない(天ぷら屋は大抵そうである)。

サービスで気になったのは、丼の外側が脂で汚れていたことである。手で持つ場所なので、そこが汚れていると手に脂がつく。他の丼ものの店では通常ならありえないことである。開店直後というのもあるだろうが、もともと脂っこいものを扱う店なので、丼の外側に脂が垂れないような工夫が必要だろう。通常、脂っこい料理を扱っている店は店内に油汚れがつかないように注意しているものである。同じ建物にてんやが入っているが、揚げ物を扱っているにも関わらず客席は清潔である。海浜幕張駅の近くには無いが、ミスタードーナツも然り。

東京チカラめしは後発なので、同業他社をよく研究していると思う。しかし開店直後の店を訪問したからこそわかることだが、吉野家みたいに長い歴史を持つ店舗のオペレーションがいかに洗練されているかを実感する。こういうのは経験に根ざした知見の積み重ねであり、しかもそれがすべての店舗のアルバイト店員にまで浸透している。これはそんなに簡単なことではない。

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