土曜日, 1月 17, 2015

幕張新都心へのカジノ導入の検討

2015年1月13日に千葉市のサイトで、「幕張新都心におけるIR(統合型リゾート)導入可能性調査の結果に関する市民報告会の開催及び調査報告書の公表について」という発表がされている。幕張新都心におけるIR(統合型リゾート)導入可能性調査報告書を発表する説明会が開催されるとのこと。

IR(統合リゾート)という言葉は実質的にはカジノを中心としたものであり、カジノ特区構想を受けて各地で導入可能性が調査されている。賭博は愚か者への課税として効果的だし、金払いの良い顧客を誘致してお金を落としてもらえばなおよしということなのだろう。幕張新都心の場合、幕張メッセやイオンモールやQVCマリンフィールドやホテルなど、カジノ以外は概ね揃っているため統合型リゾートの候補として検討されているようである。調査報告書では、先行事例を参考にしながら、カジノ候補地や導入費用や経済効果が分析されている。

カジノ候補地は東京ガスの裏手の空き地とのことで、イオンモールができて空き地があらかた埋まってしまったので、今やここくらいしか空き地が残っていない。住宅地や学校が近くにあるのに賭博というのはいかがなものかという気もするが、候補地は幕張メッセ寄りで住宅地や学校からは離れているし、わけのわからないものなら既に他にもいろいろあるので、あまり影響ないのではないかと感じている。FXや株自体はギャンブルではないが、ギャンブルとして用いることも可能なので、不確実性を伴うものが世の中に存在する以上、ギャンブルとして用いることのできるものを完全に排除できるわけではない。パチンコ屋や公営ギャンブルがはびこっているよりは、隔離されている方がよいのではないかとも思える。

せっかくカジノをやるなら、ありきたりのものではなく、日本で発達を遂げたパチンコやパチスロを導入してみてはどうだろうか。問題は、既存のパチンコやパチスロがギャンブルではないという建前のもと警察の監督下で実質的にギャンブルとして運営されている現状で、パチンコやパチスロをギャンブルと認めてしまうと整合性が取れなくなるのではないかということだが、逆に通常のパチンコではとうてい不可能な射幸性の高い機種を導入する機会ともいえる。

パチンコに限らず、課金アイテムを販売するゲームも日本ならではである。これも、他では不可能な射幸性の高いコンプガチャを販売できるのではないだろうか。

パチンコやパチスロは設備が大掛かりになってしまうが、宝くじは紙切れを売るだけなのでさほど元手がかからない。その代わり雇用の創出にも結びつきにくい。

いずれにせよ、気持よくお金を払ってもらうためにはそれなりのノウハウが必要だが、しかしその部分が最も重要であるが故に、他の事例を視察しても核心に触れるのは難しいのではないだろうか。手堅くやるなら既存の成功事例をかき集めることになるだろうが、それでは敢えてその地にカジノが存在する理由も乏しいので悩ましいところである。

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