日曜日, 10月 29, 2023

国道14号西行き幕張5丁目交差点の改良と車線運用の変更

幕張5丁目交差点で、高速道路用地として確保されていた中央分離帯をなくして本線を中央寄りに寄せる改良工事が行われ、2023年5月10日から運用が変更になった。これは歩行者や自転車の横断距離を短縮するためのものである。それに合わせて従来第三通行帯が右側に増えていたのを改め、左側に第一通行帯が増えるようにされた。中央分離帯はもともと幕張インターチェンジから高架の高速道路を延伸するための用地として確保されていたが、その可能性はもうなくなっており、代わりに東関東自動車道の検見川・真砂スマートインターチェンジから千葉方面へのアクセスを容易にする予定である。検見川・真砂スマートインターチェンジから東側は高架道路の建設ではなく、既存道路の6車線化で対応することになり改良済である。

もともと幕張5丁目交差点は左折車が多く、そのうえ横断歩行者も多いので左折待ちの左折車が詰まっており第一通行帯が混雑していた一方で、右側に増えた第三通行帯があまり活用されていなかった。改良後は本線走行車両は第二第三通行帯を通行するようになり、主に左折車が左側の第一通行帯に車線変更するようになった。幕張5丁目交差点から西は道路沿いに商業施設が多く、出入りする車で流れが阻害されやすいので、通過交通を第二第三通行帯に誘導するのは理にかなっている。

もっとも、幕張インターチェンジ手前で第三通行帯がなくなってしまうことに代わりなく、右折車も一旦第二通行帯に合流しなければならないので第二通行帯が混雑する。第一通行帯は幕張インターの東京方面行き入口に直結しているので第二通行帯ばかりが混雑する。しかし、もともと幕張インターから西の国道14号は2車線しかないので、こればかりはどうしようもない。

国道357号西行き千葉西警察入口交差点の車線運用

国道357号は千葉西警察入口交差店から寒川の京葉線ガード下まで6車線化されており、とりわけ登戸付近はアンダーパスになっている。登戸方面から西に向かう場合、アンダーパスは第二通行帯と第三通行帯なのでそれが本線のつもりで走っていると、千葉西警察入口交差点のすぐ先で第三通行帯がなくなってしまう。地元ドライバーはそれを知っているから第二通行帯を走るし、国道14号と国道357号が分岐する箇所では、国道357号方面の車は右車線を走る必要があるので、第二通行帯に集中する。そのため第三通行帯はガラガラである。不慣れな人が知らずに空いている第三通行帯を走っていると突然車線がなくなってしまいびっくりする。合流が発生するのでただでさえ混雑する第二通行帯がさらに混雑する。せっかく大金を投じて6車線化したのに第三通行帯が有効活用されていない。

近い将来検見川・真砂スマートインターチェンジが供用されることになっており、千葉西警察入口交差点の西側の第三通行帯はいずれ高速道路の入口になる予定である。検見川・真砂スマートインターチェンジの説明資料を見ると、第三通行帯がそのまま高速道路入口につながっている。しかしたとえ高速道路に入る車が多いことが予想されるとしても、本線のつもりで走っていたらいきなり高速道路に入ってしまうのではまずいので、高速道路入口は湾岸習志野インターチェンジや湾岸千葉インターチェンジと同様に右側分岐であるべきである。現状の車線運用なら、千葉西警察入口交差点のかなり手前から第三通行帯にカラーペイントを施して高速道路入口であることを強調し、一般道走行車を第二通行帯に誘導するのだろうが、それでは第二通行帯ばかりが混雑することに変わりない。このままでは第二通行帯から高速道路に入ろうとする車と第三通行帯から一般道を走り続けようとする車の車線変更が交錯し危険である。

もしやるとしたら、第二第三通行帯を残して第一通行帯が無くなるように車線運用を改めるか、あるいは現状と同じく第三通行帯が無くなるままであっても、国道14号と357号の分岐で国道357号側を本線にして国道14号を左側分岐にして第一通行帯からも国道357号に入れるようにすることで、第一通行帯に誘導するかのいずれかが必要なのではないか。国道14号が左側に分岐すると第一通行帯が混雑するが、混雑を嫌う車が第二通行帯を走るので平準化される。現状の国道357号右側分岐だと第二通行帯ばかりが混雑するうえ、国道357号の第一通行帯への分岐がやりにくいので、国道357号も第二通行帯に交通が集中しやすい。国道357号の第二通行帯はその先で湾岸千葉出口からの右側合流があるので、さらに交通が集中しやすい。