ベイタウンにありそうで無いのは、普段使いの定食屋である。和食の店は何軒かあるが、どうも店主の思い入れがありすぎるようで、下世話でがっつりとした定食屋にはなかなか踏み切れないのかもしれない。
ベイタウンは住宅地なので、よそ行きの店よりも普段使いの店の方が繁盛する。マザーデリ然り、チャリンコ然り、チンタンタン然り。チンタンタンは最初は鉄板焼き屋だったが、オーナーの英断でリーズナブルな中国料理店に商売替えしてから繁盛するようになった。ベイタウンにはもともと若い家族が多く、住宅ローンの負担も重いので、リーズナブルな値段でそこそこおいしくて、家事の手間の省ける店が歓迎される。子供に支持されない店は親からも支持されない。それに、よそ行きの店なら近所のホテルにたくさんある。
和食の料理人はお酒に思い入れがあるようだが、お酒に力を入れても家族連れにはアピールせず、むしろ敷居を高くするだけである。和食に限らずよそ行きの店ではお酒と料理との相性が重視されるが、お酒を飲まなければおいしくない料理なんて、どのみちおいしくない。おいしい食べ物というのは、体が求める食べ物のことである。
というわけで、栄養たっぷりで体が求める料理を出す店を期待している。体が求める味がどのような味かについては、例えば、弓田亨氏の「ルネサンスごはん」なんて参考になるかもしれない。
水曜日, 5月 12, 2010
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