月曜日, 4月 08, 2013

京葉線新木場駅の混雑緩和案

京葉線新木場駅は階段とコンコースが狭いため、終日ホームやコンコースに人が溢れている。しかも有楽町線への乗り換え客とりんかい線への乗り換え客とで動線が交錯する。人の流れをスムースにして混雑を緩和する方法は無いものだろうか。

京葉線のホームやコンコースを拡張できればそれに越したことがないのだが、それは難しい。ホームを拡張するためには有楽町線ホームの上に線路とホームを増設することになり大規模な土木工事になってしまう。コンコースを拡張しようにも、蘇我寄りはりんかい線のコンコースである。

しかしそんな制約のある状況にあっても、僅かながら混雑を緩和する余地があるように見受けられる。京葉線ホームの真下の空間を活用するのである。まずりんかい線との乗り換えについては、ホーム蘇我寄りに階段を増設し、りんかい線コンコースの蘇我寄りにりんかい線乗り換え用コンコースを増設して乗り換え用改札口を設置する。現状のホームだと長さが足りないので、ホームを蘇我寄りに5両分延伸する。これは将来京葉線で15両運転を実施できるようにするための準備工事も兼ねる。りんかい線コンコースの蘇我寄りは階段の先にさらにスペースがあるので、そこに乗り換え用改札口を設置する。次に有楽町線との乗り換えについては、京葉線ホーム東京寄りに階段を増設し、京葉線ホーム下に有楽町線乗り換え用コンコースを増設してこれも同様に乗り換え用改札口を設置する。有楽町線コンコースは広いので、乗り換え用改札口の設置は比較的容易である。蕎麦屋とトイレとの間のスペースがまるまる空いている。

こうすることで、有楽町線への乗り換え客は東京寄りを通り、りんかい線への乗り換え客は蘇我寄りを通り、新木場駅の改札を出る乗客は中央付近を通るようになり動線が分散される。また、乗り換え客用のコンコースを増設することでスペースに余裕が生じる。現状では階段が狭くて人の流れが滞るためにホームの上に人があふれるが、人の流れがスムースになればホームに人があふれることも無くなるだろう。現状では階段・エスカレーターが2箇所しかなくてそこにすべての乗客が集中する。しかし有楽町線乗り換え用の階段とりんかい線乗り換え用の階段を増設すると階段が4箇所になり、乗客が分散される。

乗車待ちの乗客がホームに溢れることに対しては、1つはホーム下の乗り換え客用コンコースに人を収容して吹きっ晒しのホーム上ではなく室内で列車を待てるようにすることと、もう1つはホームを15両編成対応に延伸し、下り列車と上り列車とで停車位置をずらすとか、あるいは京葉線列車と武蔵野線列車とで停車位置をずらすことで対処できるだろう。これでホームの面積が1.5倍になる。例えば武蔵野線の乗客はりんかい線への乗り換え客が多いなら、武蔵野線の列車を蘇我寄りに停車させて、京葉線の列車は東京寄りに停車させるといったような要領である。また、誤乗を防ぐために通勤快速の停車位置をずらすのも良いだろう。

ホームを15両分に延伸して京葉線列車と武蔵野線列車とで停車位置をずらしてホームの混雑を緩和するという手法は新木場駅のみならず舞浜駅でも可能かもしれない。ただし東京駅行き列車の場合京葉線と武蔵野線とを区別する必要が無いので、なまじ停車位置をずらすと乗車する旅客が混乱する。舞浜駅ホームで列車を待つ乗客の大半は武蔵野線方面の乗客だから、武蔵野線下り列車だけ停車位置をずらすのが有効だろう。上り列車が停車しない場所には安全のために柵を設置するのがよい。

(2020年3月27日追記)2020年3月25日にJR東日本千葉支社より、舞浜駅のホームを15両分に延伸して上下線の列車の停車位置をずらすことが発表された。

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